オールフィメール(全キャスト女優)によるロマンス活劇!ル・シッド
- 訳
- 米村 晰
- 上演台本・演出
- 笹部博司
フランスでに初演され大ヒットとなり、当時演劇を鑑賞しなかった若い女性たち──女給・お針子に至るまでが大挙して劇場に押し寄せた騒ぎは「ル・シッド事件」とまで呼ばれた。
演劇史上最も観客に愛されたこの芝居が、今夏よみがえります。
ハッピーエンドの幕切れの悲劇にご期待ください!
キャスト(50音順)
- 亜聖 樹
- 旺 なつき
- 貴澄 隼人
- TAKA
- 音楽・ピアノ演奏
「ル・シッド」上演に向けて
興奮し、感動し、涙し、そして最後は見事なハッピーエンド、至れり尽くせりの芝居、それが「ル・シッド」である。
「ル・シッド」は演劇史上最も観客に愛された芝居なのだ。
上演され大ブームを巻き起こし、それはル・シッド事件と呼ばれた。
それを当時の識者は、苦々しい思いでこのように記している。
この度のあの気が違ったとしか思えないばか騒ぎは、町人や女といった無知な人々ばかりではなく、知識人や宮廷人までも欺いてしまったことに少なからず驚いている。正直言って、わたしはこの異常な現象に仰天しているし、この変わった出来事のためにのみ、『ル・シッド』は驚嘆すべき作品だと思っている
スペインにエル・シド(騎士の中の騎士)と呼ばれた伝説的な英雄がいた。
それをフランスの劇作家コルネイユが「ル・シッド」として上演した。
観客が何を観たいのか、この芝居は見事なまでにそれを実現している。
後にル・シッドと呼ばれる若者ロドリグは、シメーヌという娘に恋をしている。
それは相思相愛のお互いのためにためらいなく命を投げ出せる絶対的な愛だ。
しかしロドリグの父はシメーヌの父と政治のことで争い、手ひどい侮辱を受け、その復讐を息子に迫る。ロドリグは恋人の父に決闘を申し入れ、戦いの末、殺してしまう。
シメーヌはロドリグを激しく愛しながらも、子として父親の敵を討たねばならぬと苦しむ。
誰も妥協をしないというのがこの芝居の特色である。
誰も自分の誇りを曲げない。誇りを曲げずになおかつ絶対的な恋の炎に身を焼いている。
そういう意味ではこれは、今風に言えば劇画の世界である。
上演に関しては二つのプランが考えられる。
全員男でやるか、全員女でやるか。
男の場合、主役のロドリグは歌舞伎役者のような古典的な様式をもった役者が最適である。
女の場合は全員、現役も含めた宝塚で固めるのがいいだろう。
つまりこの芝居はリアリズムの芝居ではなくて、魅力的な毒をちりばめたロマン的な活劇であることをお客に明確に知らせる必要がある。
これはお客の夢をいっぱい盛り込んだ巨大な様式を持ったドラマなのだ。
歌舞伎とか宝塚という観客が出会いたいという夢の演劇として上演すべきである。
あたかも啖呵を切るように、見事なリズムで台詞がしゃべられ、美しい場面がスリリングに展開する。
芝居が上演されている間、観客はうっとりと台詞に聞き惚れ、俳優に見とれる。
今回は、そんな舞台を目指したい。
- 上演台本・演出
- 笹部博司
あらすじ
『ル・シッド』は過激なバトル恋愛ドラマである。
ドン・ロドリグ【十碧れいや】はシメーヌ【舞羽美海】という娘に恋をしている。
しかしロドリグの父ドン・ディエーダ【小川絵莉】は、シメーヌの父ドン・ゴメス【井上希美】と政治のことで争い、手ひどい侮辱を受けてしまい、その復讐を息子に迫る。ロドリグは恋人の父に決闘を申し入れ、戦いの末、殺してしまう。
シメーヌはロドリグを激しく愛しながらも、子として父親の敵を討たねばならぬと苦しみ、カスティーユの国王【旺なつき】の許へと出向き、父を手にかけたロドリグの死刑を願いでる。そんな時、シメーヌに恋をしているドン・サンシュ【麻央侑希】が、ロドリグとの決闘をシメーヌに申し出る。
一方、カスティーユの王女【宇月 颯】も、ロドリグに恋をしているが、身分が違うので諦めており、自身の恋心をシメーヌに託していた。しかし二人の恋の破綻を見て揺れ動くのを侍女レオノール【井上希美(二役)】は見透かし、王女を焚きつける。ロドリグは男らしく、裁きを受けにシメーヌの許に向かう。シメーヌの侍女エルヴィール【如月 蓮】は、時節を待つようにとロドリグを追い返し、「男なんて女の嘆きを作るばかり」とつぶやきつつも、シメーヌに恋心を焚きつける。
この芝居の登場人物たちは、誰も妥協をせず自分の誇りを曲げず、なおかつ絶対的な恋の炎に身を焼いている――
さて、この入り組んだ恋の行方は…
舞台は、パノブ【貴澄隼人】とアリス【亜聖 樹】の二人がさえずる噂話しで進行し、TAKAによるピアノの生演奏も重なり、「恋」という普遍的テーマを、古典劇の枠を超えたスタイリッシュな作品として今夏によみがえります。ご期待ください!!
公演概要
- タイトル
- ル・シッド
- 作
- ピエール・コルネイユ
- 訳
- 米村 晰
- 上演台本・演出
- 笹部博司
- 音楽・ピアノ演奏
- TAKA
- 出演(50音順)
-
- 亜聖 樹
- 井上希美
- 宇月 颯
- 旺 なつき
- 小川絵莉
- 如月 連
- 貴澄隼人
- 十碧れいや
- 舞羽美海
- 麻央侑希
- 日程
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開場は開演の30分前となります
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- 「ル・シッド」追加キャストのお知らせ
- 演出上、舞台を進行する【さえずり】役が二名、追加になりました。
【さえずり・パノブ】を貴澄隼人、【さえずり・アリス】を亜聖 樹が勤めます。
また【ドン・ディエーダ】役には、劇団新派の小川絵莉の出演が決まりました。
音楽スタッフとして、あわせてピアノの生演奏も担当するTAKAの参加も決定しました!
楽曲は全て会場の空気を感じてのライブ感ある即興演奏となりますので、
毎回、キャストやお客様の息遣いで微妙に変化します。ぜひお楽しみください。
さらに厚みを増してお届けすることになりました本作に、ご期待ください‼
緊急事態宣言発出に伴う「ル・シッド」公演実施についてのご案内を更新いたしました。ご確認くださいますよう、お願い致します。
メディア掲載
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- 東京中日スポーツ
- 宇月颯さん 十碧れいやさん 麻央侑希さん インタビュー
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- 産経新聞朝刊
- 笹部博司 インタビュー
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- 毎日新聞夕刊
- 小川絵莉さん 十碧れいやさん インタビュー
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- シアターテイメントNEWS
- 宇月颯さん 十碧れいやさん 麻央侑希さん インタビュー
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- Astage アステージ
- 如月連さん 貴澄隼人さん インタビュー
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- 読売新聞東京本社版 夕刊ステージの日
- 笹部博司 インタビュー
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- シアターテイメントNEWS
- ゲネプロ記事
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- ORICON NEWS
- ゲネプロ記事
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- ステージナタリー
- 開幕記事
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- ミニシアター通信
- 開幕記事
チケット
- 料金
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- S席
- 8,800円
- A席
- 6,600円
税込み・全席指定
- お取り扱い
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