白石加代子 「百物語」 アンコール公演第三弾
- 夢枕獏
- ちょうちんが割れた話
- 筒井康隆
- 如菩薩団
- 半村良
- 箪笥
- 和田誠
- おさる日記
- 本人談
- 九十九話を語り終えて、当初は肩の荷が下りて、すっきりしたのだけれど、時を経て次第に、まるで愛を失ったかのような想いに襲われたの。
そしてアンコール公演が始まった。
今回は三回目、伝説の第一夜と「おさる日記」。
あんなにも愛された「百物語」はここから始まった。
- 構成・演出
- 鴨下信一
- 出演
- 白石加代子
- 白石加代子
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- とにかく、私、女が好きなのよ。馬鹿な女。色っぽい女。とにかく女なら何でもいい。
女は全部許しちゃうという感じ。そういう意味で、如菩薩団が好きなの - 箪笥は、一番ゆるぎのない作品。何が好きだったかというと、能登弁。方言で体が喜ぶたちなの。
方言が入っていたりするとなぜかよくわからないけれど、幸せな気持ちになるの
- とにかく、私、女が好きなのよ。馬鹿な女。色っぽい女。とにかく女なら何でもいい。
- 夢枕獏
- 笑わせておいて、ほろりというのはあるけれど、怖がらせておいて笑わせるというのは、目にうろこが飛び込んだ思いでした。
- 筒井康隆
- わたしは頭の中で白石さんが舞台でやっていらっしゃるのは、文字として、文章として一行一行頭の中に浮かぶのですけれど、一行ごとにお客さんが笑うという、このような朗読劇はもう、前代未聞といっていいと思います。
演目
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ちょうちんが割れた話
夢枕獏
「百物語」は、この話から始まった。真っ暗な中から声。その声は舞台を右に左にと動いている。お盆の日、「おばさんが来てるよ」と孫が言う。そんな馬鹿なとみんな笑う。すると、ちょうちんがバカリと割れる。灯りがつき、白石加代子、ああ、怖い。
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如菩薩団
筒井康隆
「百物語」の最多登場が筒井康隆である。そしてこの第一夜に登場した「如菩薩団」が、まさにそれからの「百物語」の方向を決定づけた。つましい生活を強いられている団地の主婦たちが、連れ立って高級住宅街にやってきた。なんのために。品のいいインテリの彼女たちは、世間を騒がせている女盗賊団だったのだ。その家には超セレブの若い奥様と田舎出の超下品な女中がいた。つつましく丁寧なやり取りで行われる、極悪非道の殺人、盗んだのは野菜や肉といった食料品と、財布にあったわずかな小銭。まさにこれぞブラックユーモアの極み。笑って笑って、ぞっとする。
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箪笥
半村良
「百物語」の第一の人気演目といえば、文句なしにこの「箪笥」である。舞台の上のにこやかな白石加代子が、体をふっとゆらすとあっという間に老婆になって能登弁で語り始める。すると、お客はたちまちその不思議な世界へと連れ去られ、息もできずに聞き入っている。カタン、カタン、カタン、それは箪笥を運ぶ音。カタン、カタン、カタン、という擬音に導かれ、家族のだれもが箪笥の上で眠るようになる。「これは日本版の吸血鬼の話なんです」と鴨下信一。「だから、箪笥は吸血鬼の入るお棺なんです」。家族のみんながその箪笥の上。恐怖に耐えられなくなった家の主は、逃げ出してしまう。それから・・・この話は一体、どこへたどり着くのか。この話はどうしてこんなにドキドキさせられるのだろうか。
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おさる日記
和田誠
伝説の第一夜に、豪華なおまけは 第十三夜より、和田誠「おさる日記」。短いけれど、インパクトは十分。話が終わって、一瞬、劇場は沈黙に包まれ、次の瞬間、どっと笑いが起きる。
日程
ツアー決定!
2022年
2020年公演中止となった劇場を含む、待望の上演!
ツアー日程
詳細については各主催者にお問い合わせ下さい。
2022年
過去のツアー日程
2020年
- 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
- 株式会社メジャーリーグ
- 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
- 株式会社メジャーリーグ
2021年
公演中止
新型コロナウィルス感染症拡大防止に伴い、以下の公演は中止となりました。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願いいたします。
メディア掲載
記事・レビュー
- ステージナタリー開幕記事
- 読売新聞大阪本社文化部 淵上えり子記者 観劇レビュー
- エントレ観劇レビュー
- 産経新聞 鑑賞眼
- ステージナタリー 2020年度に中止・延期となった劇場を巡る、白石加代子「百物語」アンコール公演
白石加代子さんインタビュー
- 残間里江子さんのclub willbe web magazine
- 読売新聞大阪夕刊
- 産経新聞朝刊
- 朝日新聞夕刊
- 毎日新聞夕刊
- 読売新聞夕刊
舞台写真
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夢枕獏「ちょうちんが割れた話」
Ari.M
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筒井康隆「如菩薩団」
Daisuke
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半村良作「箪笥」
Ari.M
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和田誠「おさる日記」
Ari.M